9月28日のイベント「BOYS BE....何も言えなくて・・虎」の日の日記。
ずっと更新せずにすいません。
お昼に関西テレビ「痛快エブリデイ」のロケ。大阪の漫才師(あえてこう呼びたい)天津クンと一緒に。
収録合間に結構話し込む。
いつもそんなことばっか考えてるんですか?と言われる。
そうなんだよなぁ、いつもお笑いのこと考えているんだよなぁ。
またそれがネタだけならかっこいいんだけど、芸人の立ち位置や、今のお笑いのシーンのことも考えているからタチ悪いんだよ、俺。
天津は何年か前に見た、なんかセミナーの講師のパロディみたいな漫才のネタが秀逸で
覚えていましたね。こりゃ凄いなと。
今はちょっとオタクというか、萌えを前面にだしたキャラ漫才をやっているんですね。
これって大阪だとちょっと厳しいかもしれないですね。
アイコンとしては最高なんですけどね。
大阪はどうしてもキャラより”ネタ”って観てるほうがかまえますからね。
東京だったら需要絶対あるますよね。
吉本ははりけ~んずの前田さんや天津くんみたいな芸人さんをもっと大事にしてほしいし、
そこには無限の可能性がありますからね。
アニメというものを愛してるし、知識もある、そしてそれを外に伝える能力があると思うんですよね。
そんなソフト、どこの事務所でもそうはいないですよ。
東京来たらネタは昔通り通常にして、キャラを生かせる番組や雑誌やイベントにどんどん殴り込んだらいいと思うんですよね。
秋葉原や漫画やアニメのイベント、喋れて仕切れて、その世界に愛のある奴、
ものすごく需要があると思うし、僕はそういう専門のソフトに対応できる芸人はこれからどんどん重宝されるべきやと思いますよ。
こんだけ芸人いますからね。
それは全然逃げなんかじゃない。
それはちゃんとした中央突破だと思う。
僕の会社の吉本は自社でソフトを作りたがりますが、それは前回も書いたのですが、
作品に対する敬虔な気持ちと尊敬の思いがあって初めて出来上がるものだと
思うんですね。
クリエイティブってそういうことでしょ?
僕だったらはりけ~んずの前田さんや天津なんかの知識も愛情も兼ね備えた
優秀な芸人さんはどんどんそっちの世界に売りこんでいきますね。
これは”アニメ”という世界だけではないです。
とにかく異世界でもしっかりその才能を発揮できる土壌をみんなで作っていきたいし、会社にはその理解を持ってくれることを期待してますね。
「スカイフィッシュの捕らえ方」とか吉本の芸人さんが作っても良かったと思うんです。
あれは確かに凄いと思うし、クオリティも高い。
でもずっと飲み屋で言ってましたもん、作家の大井がオリジナルDVD作りましょうって。
男がゲラゲラ笑うの。
そういうのが話題になる時代になりますって。
結局、僕に行動力も説得力もなかったんでしょうね。
くやしいです。
だからこそ・・・・
「尊敬と愛情」
僕らが音楽の世界の人と仕事するときは絶対そこだけは持ってやろうって
相方とは言っています。
僕は全ての作品を作っているアーティストに敬虔な気持ちをもっています。
だって自分ができなかったことをやっている人ですからね。
もちろんその倍お笑いやってることに誇りをもっていますが。
その後、そのミュージシャンのとイベント「BOYS BE・・・何も言えなくて・・・虎」の出演のため川崎のクラブチッタ川崎へ。
着いてすぐリハーサル。
ZAZEN BOYSの向井さんとコントの打ち合わせ。
初夏のあの日、向井さんや宮藤官九郎さんらと飲んだときに笑いながらやろうって
言ったイベント。
向井氏の「ダイノジがお笑いもちゃんとやるならイベントやりたい」と言ってくれまして。
今までにないイベントにしようと。
お笑いとロックの融合とかではなく、同じ芸事をするもの、楽しませることやかっこいいなとか
グッとくるなって思わせることに真剣なものたちでやる、なんだかドキドキする面白いも
催しもの。
向井君とのコントは宮藤さんに意見を聞きながら決めて。
台本に作家がしたんだけど、結局全部僕が変えちゃったりしちゃって、
結構向井さんも大丈夫かいなって言ってましたが、
大地さんの爆発的なつっこみに助けられてかなり面白いものになりましたね。
あとは途中、いまさらなんですが「ひげダンス」をしまして。
それで銀杏BOYZの安孫子さんに出演していただいて、口にフォーク咥えて、
本当はリンゴを投げて、うまく刺してキャッチするっていうのをやる予定が、
なぜかすいかを投げまして見事キャッチ(!)
尋常じゃないくらい盛り上がったわぁ。
御馴染みの手を使わないで饅頭を頭から食べるという演芸で湧かせた天狗や、
細かすぎるものまねで大爆笑をかっさらったガリットチュウやシューレスジョーや
惑星プラネットの田島や、見事な力技で笑いを奏でたパンクブーブーや、
小さいステージでちゃんと一生懸命ネタやってくれた奴らや。
それぞれがしっかりお客さんを楽しませようとしたイベントでした。
圧巻はそれぞれのバンドのアクト。
素晴らしかったです。
開演前のDJやってみたんですが、あんなに難しいものだとは。
いつもチッタのイベントでは宇都宮のDJ CREW ROCKETさんにお願いしていたんですが、
あんな空間なんですね。
小林は完全に心が折れていましたもん。
JAGATARAの「裸の王様」をかけたんですが、やっぱりあんまり反応とかないっすねぇ。
つうか、お目当てのバンド以外の楽曲は非常に難しい感じで届きますね。
僕はこういうエモーシャルなバンドが多いイベントだからこそ、音楽の情報量も多いイベントにしたいです。
向井さんや峯田君はかなりの音楽の情報量をもった人だし、
いろんなメディアでそういうこと語ってますしね。
多くのアーティストが好きだって言って、不当な評価しか下されていなかった
洋楽アーティストが再評価されるなんて素晴らしいと思うし。
リスナーやオーディエンスがどんどん音楽の許容範囲が広がっていきながらも、
好きなバンドとしてそのバンドを応援し続けるのは盲目的に支持し続けることより
ずっとずっと健康的な気がします。
やりかたですね。
やりかたを考えないと。
KING BROTHERSはメンバーチェンジをしたことで、昔のいかにもなガレージパンクサウンドmeetsエレファントカシマシみたいなハチャメチャな感じから、かなり図太いベースとドラムで確実に骨太なロックンロールになってましたね。ぎゃーかっこいい。
スパルタローカルズはどちらかというと普段のライブのアンセムとは違う選曲で踊らせてくれました。
念願だったんですよ、スパルタは。
丁度「300」も家で観て。
あれスパルタ軍の話ですし。
新メンバーでドラムが決まって、もう進む道は決まっているんだって感じで。
抜けがいいんですよね、バンドの状態がいいんだと思う。
僕はスパルタローカルズのミディアムテンポな楽曲が大好きで。
楽曲がいいんですよ、このバンド。
天国の荒井注さんも悶絶の「ばかやろう!」も聴きたかったっすけどね。
スパルタはデビューしたときのプロフィールにfOULを尊敬してるってあって。
fOULは大地さんのお兄さんがいたバンドだし、僕らも思い入れ強いし。
しかもZAZENの向井君と初めておしゃべりしたのってそのfOULのライブでなんですね。
だから僕は心の中でこのイベントにはfOULも出演していますって思ってました(笑)
そしてZAZEN BOYS。
もうね衝撃的だった。久しぶりに観たんですが。こりゃやばい。
セットリストを事前に見たら僕らの漫才の出囃子である「半透明少女」も、衝撃的なファーストの「自問自答」も入っていない。
僕は向井君に
「向井さん!!ストーンズもツェッペリンも、スーパーロックバンドは必ずアルバムからの曲もやって、ロックアンセムと言われる曲も同時にやるんだよ!例えば今日初めてZAZENを観る人や、有名だと言われる曲しか知らない人にもこれから好きになってもらったりするためにもアンセムをやるべきだ!」
と言いたかったんですが、言えませんでした(笑)。
向井氏に言っても、きっとその確信めいた視線を説得することは無理だろうからです。しかも今回はコントにも参加してくれます。
こりゃ言えないわと思って、ライブを観ていたら・・・・・衝撃もんでしたね。
むしろ今まで人気のあった曲やったら、ちょっと今できかかってる完璧な世界観が壊されるなと。
ションベンちびるくらいかっちょよかった。
よかったぁ10代じゃなくて。
こんなもん観たら、頭ふっとんでた。
度肝抜かれましたね。
「RIFF MAN」のアンサンブル、なんすかあれ!!?
その後、銀杏セットチェンジの合間に、向井氏と我々のコントで
向井氏のエアーギターも炸裂。
最高。
そしてトリの銀杏BOYZがまた破格でしたね。
今、絶対に観なきゃいけない日本のバンドの一つであることは間違いないのですが、
こりゃ本当凄い。
音楽的に純度があがっているっていうのとプラス、
このステージングは俺もう(ハイレベルな)大衆芸能になってると思う。
ボガンボスのどんとのMCがそうなんだけどさぁ、喋りで
もう空間ができるんだよね。
そこには悲しさやはかなさや、グルーヴに似たもんがあって。
切実でさぁ。
いや本当はどうか知らないよ。
俺は峯田くんじゃないし、ましてやこれを読んでる君たちでもない。
そう真意なんてどうでもよくて、俺には俺が感じた音の細胞だけ。
彼の願いと俺の願いがまったく違っていてもいい、ただこの風景、
この耳に流れ込んでくる音、目の前で繰り広げられられるパフォーマンス。
それが「生」の肯定に思えたのよ。
生きれ生きれ生きれ生きれ生きれって頭の中にグルグルかけめぐる。
バンド全員のアクションが全部かっこいいんだ。
それを僕は「衝動」とかそういう陳腐な言葉でかたずけたくない。
やめてよ。
そんなのちっとも面白くない。
これはね「演芸」なんだよ。
ちゃんとしたショー、一流のロックショーだと思う。
いいかい、
だから僕は感動するんだよ。
だから彼らは他と違うんだ。
彼らは思想家ではなく、音楽家ですからねぇ。
パーカーを深めにかぶり(これを自意識と呼ばずなんと呼ぶのよ)、ギターを掻き鳴らしながら、登場した峯田君とメンバーを観たとき、もうやられた。
僕はそれを「永遠の嘘」と呼んでる。
マジックでもいい。
そう俺等はみ~んな共犯者だ。
最高にすげぇもん観るため、最高にすげぇ時間を共有するため。
そうそこには観てるものと、やってるものが、ちょっとでも交差する瞬間だけ、
その刹那のために生きてきた人の鼓動のようなもんを感じる。
音楽っちゅうのはいいね。
ロックっていうのはやっぱり好きやね。
銀杏BOYZここで死んだらいいのに。
そう思った。
そしたら僕は目撃者だったんだよ。
間違いない目撃者だったんだよ。
そうこの場ではどんなこと思ってもいい。
どんなこと考えてもいい。
音楽が全て肯定してくれるから。
この空間だけは、少なくとも今だけは、瞬間だけ自由でいたい。
だからロックを選んだんだ。
だからロックばっか聴いてるんだ。
全ての公演が終わり、楽屋でへたり込むメンバーを観て、思った。
やってよかった。
あー面白かった。
それだけ。
何も残らない。
だからロックばっか聴いてるんだと思う。
僕は選択肢としてロックばっか聴いてるんだと思う。
最近のコメント