Caravan「Luck and Pluck」

Caravan「Luck&Pluck」
「10曲目なんてアレンジも演奏も最高じゃない?」
サマソニックで何年も連続でビーチステージに出演しているからか、Caravanにはオーガニックで、サーフィンやりながら食べ物に気をつけたり、やっぱり夏をメインに活動してて、海辺でアコギ一本でギターを爪弾いてて、歌をローファイに鳴らすってイメージが強い。いやイメージだけなんですが・・・
正直、僕苦手なタイプだった。オーガニックな歌ものに自分が今体感したい肉体的なグルーヴや野性味を感じないからだと思う。音楽には心に潜む正義と悪魔の拮抗を表現するアヴァンギャルドなものが欲しい。何か綺麗なものでコーティングしてしまう音楽にはナイーヴでセンチメンタルなものの反面、ひ弱で脆いものを感じるからだ。
ところがこの新作を聴いて、自分が所詮先入観や固定された観念でしか音楽を聴いていないんだとすぐに己を恥じた。Caravanはもちろん生活の中の一環で自然と音楽を表現していくという、ライフ・イズ・ミュージックなるミュージシャンだが、その本質はギリギリまでメロディの精度を強くし、切実な願いを込めたリリックや思わず膝を叩く旨みが凝縮されたアレンジ(このアルバムの楽曲、全部イントロがとくにいいですよ)に代表される、典型的な職人的ポップスマシーンなのではないかという印象を覚えたからだ。
際立って曲がいいのは、生身のライブ活動を通じて、受け手の顔を覗き込みながら真摯に精度を磨いてきたからだろうと予測できる躍動感がある。このままエリオット・スミスのような情緒性が高まっていたら、お化けアンセムも誕生しそうな気がする。
##################################### 11. Lilac 1. Morning Song 2. Beautiful Losers 3. Music 4. Live Your Life 5. Seed 6. Tripster Blues 7. ほんのすこしだけ 8. Freedom Kingdom 9. Melody 10. Luck & Pluck




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